ちょっと弾いてて違和感を感じたので弦交換ついでにピックアップキャビティーを覗いてみました。
まあ、これに関しては別段心配はしてなかったんですが、丁寧に仕事をしていただいて嬉しいですね。
違和感というのは所謂ハウリングの事。
これも普通のハウリングとは違い、Victoryの時に感じた弾き終わってミュートした後に「ヒィ~ン」というハウリングが若干出るんですよ。
これは大抵ピックアップ裏のネジが緩んでいる事でポッティングしても抑えることの出来ない金属パーツの高周波の振動が原因になってます。
この原因究明は悩みに悩んでいた時に偶然見つけたGibsonのサイトで判明しました。
https://gibson.jp/news-events/1340
意外とリペアの方も盲点になっていてるので、気になっている方はぜひ試してみて下さい。
裏側のネジをしっかりと締め込むことでポッティングでも防げない高周波の振動によるハウリングを防ぐことができ、小生のVictoryもこれのおかげでハウリングを治す事が出来ました。
で、今回のAmosピックアップは中古で購入していたのでちょっと気になって調べてみたら、案の定少し緩みがあったのでしっかりと締め増ししておきました。
ついでにP-90からフルハムバッカーへとザグリを広げたために、微妙に通常のザグリとの違いがあるので、転ばぬ先の杖としてピックアップの下にスポンジを敷く処理をしてます。
これで上手く感じてた違和感等を払拭できればいいけど。
まずは週末のスタジオ練習でチェックだな。
色んなピックをとっかえひっかえしながらギターに合うピックを探して来ましたが、ここ最近ではこの4つのピック。
左側からSNARK 1.0mm、Terry Gould 0.8mm、History 渡辺香津美シグピック 1.0mm、Jim Dunlop 511P 1.0mmです。
皆さんは大抵弾きやすいものだったり、削れにくさだったりを基準にピックを選んでいると思いますが、小生はその時のギターに合うものチョイスするようにしています。
というのもピックは素材や厚み、シェイプによって音の出方が変化するからです。
因みに弾きやすいのはティアドロップの1.0mmなので、大体これを基準にしてピックを選んでます。
ただこの変化も劇的なものではなく料理で言うところの小さじ1杯分の容量の変化くらいなので、もうちょっとだけこうなって欲しいと思う時にピックを持ち替えます。
具体的に言うと・・・
まずSNARKから。
これはセルロイドを使用したものでピックの素材としては最もポピュラーなものです。
セルロイドは全般的に出音がフラットなものが多いため音の味付けがなく、また入手しやすい為色んな人が使用していると思います。
では何故SNARK製かというと、SNARKは他と違い僅かに出音がドンシャリになってます。これがシングル系のピックアップとマッチするんですよね。特にカッティングは一番しっくりします。
ただ欠点として削れやすいことと、少し削れが進むと出音が変わってしまうこと。
まあその分値段も安いんで交換していけば良いんですが、エコではないですよね。
Terry Gould。
素材はポリアセタールを使用してます。
出音としてはハイミッドが少し強調されます。弾いてても滑りにくいし弾き心地もよくお気に入りの一枚です。
これだけ0.8mmをチョイスしていますが、これは1.0mmだと最近ちょっと高音が強く出過ぎるように感じて来たために厚みを薄くしました。
耐久性は感覚的にセルロイドの倍は持つ印象ですね。擦り減って来てもセルロイドと違って出音の変化が少なく結構ギリギリまで粘れるので、結構経済的です。
欠点としは実店舗でまだなかな見つけられないので、見つけるといつも20枚近く買いだめしてます。
History 渡辺香津美シグネチャーピック。
素材はウルテムなんですが、このウルテムが非常にユニークでメーカーごとにかなり音が違います。
このピックは渡辺香津美さんがかなり拘って作られたものなので、特に中音域にピークが有り出音も全体的にまとまって聞こえます。
クレイトンのウルテムはクリーンは綺麗だけど歪ませると少し引っ込む印象があったんですが、このシグピックは歪ませても抜けが非常に良いです。
45th記念の青いタイプは製法の違いからか通常のと違い少しローミッドが豊かなのも面白いです。
耐久性は抜群に良く現在買いだめで50枚ほど保有していますが、後10年は平気かな。
最後はJim Dunlop 511P。
これも素材はウルテムなんですが、出音は渡辺香津美シグよりも中音域の膨らみが少なくほぼフラットになってます。
これは元から職人がエッジを処理しているので、弦に引っかかりにくくなっているのだと推測してます。
こちらも歪ませても引っ込むことはなく音にまとまりがあるので全体的に渡辺香津美シグに似ているんですが、僅かな中音域の違いでコチラをチョイスすることも多いです。
欠点は値段の高さ。Primeだけあってか3枚組で1,200円也。
ただ一度この出音にハマってしまうと抜け出せなくなること請け合いな魔性のピックです。
一応簡潔ではありますがピックの特徴は理解していただけたでしょうか?
現在は以下のような使い分けをしています。
・SNARK ・・・ Mana / Victory MVii / Severn
・Terry Gould ・・・ TAK Firebird / BuckBurst
・渡辺香津美シグ ・・・ 玲
・Jim Dunlop 511P ・・・ Autergo
それぞれのギターの特徴に併せその時欲しい音に近づくように選んでいるので時期とともに使用するピックは変わりますが、2020年6月現在ではこういう風な使い分けになってます。
因みにアコースティックには今は無きIKMのトライアングルを使用してます。
ストロークが主になるのでシェイプは弾きやすいトライアングル型。
しかもおにぎり型とは違い先端が尖っているので、単音も非常に弾きやすい!
特殊な素材&製法で作られたピックで他のと違い音が非常にクリアで艷やか、かつ前に音が出るので長年愛用してます。
耐久性も高く(ウルテムには劣りますが)かなり削れにくく、IKMが無くなる前に3枚ほどストックしてあるので無くさない限りは使い切ることもないでしょう。
最近は主にManaを中心に弾き込んでおりますが、ここに来てネックがよく鳴るようになりました。
以前のオーナーは殆どこのギターは弾いてなかったんでしょうね。毎日弾くたびにギターが良い感じにシーズニングされていくのがわかります。
もちろんネックが鳴りすぎるギターは弦の振動を抑えてしまいすぎるのであまり良くないのですが、程よく鳴るというのはギターが全体が音を響かせているようで大好きです。
特に好きな音が鳴るギターがたいてい同じような傾向があるっていう経験からきているものですが。
一番ネック鳴りに驚かされたのはTAK Firebirdです。
これは手にとって鳴らした当初からもの凄く鳴っていて、こんなに手に鳴りが響いてくるギターは弾いたことがなかったのでかなり驚かされました。
ただし逆効果として同時にデッドポイントにも悩まされることになったのですが・・・。
だもんでこのギターには当初から不要振動制御チップであるSwing Chipをネック裏に貼り鳴りすぎるのも抑制させてきました。
この効果も手伝ってか入手後5年たった今では鳴りも程よく抑えられ、以前よりも音のまとまりが良くなりました。
現在所有しているギターのネック鳴りが良い方から書くと以下の順です。
Mana(S) → 玲(S)/Tak Firebird(S) → Victory(S) → Severn(S) → Buck Burst(S) → Autergo(D)
やはりセットネック(S)のギターがネック鳴りが良く、デタッチャブルネック(D)が鳴りが弱くなってますね。
Manaと玲はネックの鳴りが良く出力の低いハムバッカーとの関係なのか、かなり好みの音がします。
逆にSevernはネック鳴りは他より少ないものの出力の高いハムバッカーとの組み合わせになっており、これまた好みの音に仕上がってます。
こうやってみるとネック鳴り単体だけではなくボディーの形状やピックアップの出力も相まってる感じで、結局はトータルバランスなんですね。
だからネックの鳴りだけとか、ボディーの鳴りだけだとか、ピックアップの出力だとか、木材の良し悪しだとかにピンポイントでスポットを当てても好みの音のギターにはなかなかたどり着けないかもね。
実際Buck Burstはネック鳴りがちょっと弱い為、弾いてても他のギターに比べるとなんだか物足りない感じです。
こうやってみると、このまま弾き続けてネックが程よく鳴り出すのを待つか、現状のCustomBuckerよりも少し出力の高いピックアップに変えてあげたほうが好みに近づく手っ取り早い方法かもしれないです。
まあ結局は経験則がものを言うんで、自分に対して好みの音が出るギターにはどんな特徴があるのかをキチンと把握すると、ギター選びもかなり楽になると考えております。
ぜひ色んなギターを楽器屋や他のプレイヤーから試し弾きさせてもらって、自分の経験値を上げていって下さい。
Manaが完成してから早4日。
毎日弾き込んでいますが、やはり耳に残る高音域が納得いか~ん!
ちょうどイメージとしては初めてTAK Firebirdを弾いた時のような角があるイメージですね。
だもんで手っ取り早く角を取り去るためにオールドのコンデンサーに変更することにしました。
現在、TAK FirebirdにはGrey Tiger 0.22μf / 400V 、玲にはRossoとBumble Bee 0.033μf / 600V、B.B.にはTiger 0.2μf / 200VとBlack Beauty 0.22μf / 600Vを付けており、大体が信頼のTigerとBumble Beeです。
で、今回はというとMana自体の高音の出方には満足しているのでオールドのBumble Beeへ。スペックも色々と考慮した結果、0.2μf / 400Vにしました。
やっぱりオールドのBumble Beeは良い音するね♪
特有のうねりもそうですが良い感じに高音域に丸みが出るのが良いです。
クランチもピックアップ自体が枯れた音なんですが、そこに艶と色気を良い感じに足してくれます。
最後までTigerと迷ったけど、今回はBumble Beeで正解でした。
う~ん、これだけ良くなると改造前のP-90が載ってたやつももう1本欲しくなるな・・・。