購入後かなりの悶着がありましたが、なんとか無事手元に到着しました。
元PRSプライベートストック責任者であるジョー・ナッグスが自身のデザインしたギターを制作するため2009年に設立されたKnaggs Guitars。
アメリカでは順調に売上を伸ばしているようですが、ここ日本では代理店の計画が悪いのか知名度もイマイチのようです。
以前からPRSを愛用してきた小生も設立頃から気になっていたんですが、如何せん発表されるギターがSSSタイプばかりで、あまり購入する意欲が湧きませんでした。
ところがsteve stevensのシグネチャーを発表する頃からモデルにハムバッカーを搭載したものが登場し、今回ようやく自分の好みに合うタイプに出会えることが出来ました♪
今回入手したSevernはSSS、HSS、HHが主流の為かHSHは弾が少なく、またTier3になるとほとんど国内では流通してません。
しかも今回のは比較的初期ロットであるため、現在のハムバッカーはSH-2nとTB-4、シングルにはSSL-5なのに対し、このモデルはハムバッカーにBare Knuckle Rebel Yell、シングルはSSL-1を搭載しています。
指板もCurly Mapleを使用したりとちょっと普通のSevernとは違った趣があるのがポイント。
ネックはセットネックになっており接合部分はナッグス自ら削る工程を行い、ストレス無くハイポジションにアクセス出来ます。
また配線材もよくある細い配線材を使用してないのも良いですね。
コンデンサーもオレンジドロップを使用していたりと、現時点では全く手を付けようと思えない程完成度の高いギターですね。
ボディーのアルダーやコンデンサーのオレンジドロップも相まってか、サウンドは比較的太く艷やか。
パワーがあるRebel Yellを搭載しているけど攻撃的ではなくあくまで弾き手のニュアンスを事細かに再現してくれる繊細さがあります。
ナッグスがPRSに在籍していたこともありどうしてもPRSと比較してしまう面がありますが、私見としてはPRSよりも中音域が主張していなく、より柔軟に色んなジャンルに対応でき、取り分け歪みの少ない音にはコチラに軍配が上がりますね。
またPRSも作りがしっかりしていますが、製産本数が少ない為かより精巧に作られており1本1本にナッグスの管理が行き届いているのが見て取れるようです。
前出したように、今回購入に辺りかなりストレスの溜まる運びになった初めてのギターですが、それだけに手元に来てからの愛着がかなり高まっているので、これから大事に育てていかないといけないなと思っております。