最近ちょこちょことデジマートを閲覧しているんですが、ちょっと気になる事がありまして。。。
それはここ近年のGibson Custom Shop製のR9以外のものでもネックがなんでもかんでも59年のシェイプが採用されている事です。
たぶん日本のショップオーダーなんかがほとんどこれになっているようなんですが、それぞれの年式のネックの太さが音にも直結していると思うし、ましてや58年や54年のようにネックの太さがある意味アイデンティティのリイシューにも採用されているのが解せません。
なもんで、基本R9以外欲しいなら2017年以前のものを物色するようにしています。
頼むから何でもかんでも最大公約数を採用するのは止めてくれぇ。。。
先日復刻が発売されたGibson Victoryですが、あまりにも違いがありすぎるので、Victory MVII所持者として気づいた部分だけですが、どれだけの違いがあるのかを明記しておきたいと思います。
※番号は画像参照
①ヘッドシェイプ
デフォルト / Non Reverse Firebird 復刻 / Explorer
②ロッドカバー
デフォルト / モデル名明記 復刻 / 記載無し
③フレット数
デフォルト / 22F 復刻 / 24F
④スケール
デフォルト / 24 3/4インチ 復刻 / 25.5インチ
⑤ネック・ボディー材
デフォルト / イースタン・カーリー・ロックメイプル
復刻 / マホガニー(一部ボディートップ材にメイプル使用)
⑥ボディーコンター
デフォルト / ダブルカッタウェイ部にコンター有り 復刻 / 無し
⑦ストラップピン
デフォルト / 形状:菱形 位置:ホーン横 復刻 / 形状:ノーマル 位置:ホーントップ
⑧ピックアップ
デフォルト / 専用PU(セラミックマグネット) 復刻 / 汎用PU(アルニコV)
⑨ピックガード・エスカッション
デフォルト / ストラトタイプにPU3本吊り下げネジ(1弦側1本、6弦側2本)
復刻 / ピックガードは半面のみ PUはエスカッションから2本吊り下げネジ
⑩コントロール
デフォルト / マスターボリューム、マスタートーン、3wayレバー、ミニスイッチ
復刻 / マスターボリューム(PUタップ)、マスタートーン(インナー・アウター)、3wayトグル
⑪ザグリ
デフォルト / MVXと共通のためPUザグリが3箇所
復刻 / フロントとリアの2箇所
⑫ブリッジ
デフォルト / 3ポイント・トップアジャスト・チューン-O-マティック
復刻 / チューン-O-マティック
ざっと羅列しましたが、これだけ違えばもはや別なギター・・・
元々Victory自体人気薄だったため、MVXが1800本、MVIIが200本ほどしか生産されておらず、なんで本数の少なかったMVIIを復刻用にチョイスしたのかわかりません。
また上記してないんですが、指板材もMVXがエボニーに対しMVIIはローズウッドなところ、復刻版はエボニーになってるし・・・
サウンド面もデフォルトのトレブリーな音ではなく、ある意味復刻RDや現行SGっぽい感じになっちゃってますが、現在の音楽性に合わせたものとポジティブに捉えましょうw
前にも書いたけど80年代はGibson不遇の時代だったので、こういった形でも認知してもらえて再評価される流れになれば嬉しい限りです。
結局、またしてもデフォルト状態に戻してしまいました。
というのもGibsonからとうとうVictoryが復刻されるとのアナウンスがあったからなんです。
なので、ちょっと音が懐かしくなって戻したという流れでございます。
ただこの復刻Victory、よくよく見るといつものGibsonさんのやり方・やり口なんですよ。
まずパッと見ですぐにヘッドの形状がいわゆるFirebridからバナナヘッドへと変わってるのがわかります。
これはGibsonがバランスを良くするために変えたとアナウンスしているようですが、実際元のFirebridでもヘッド落ちすることは全く無いので、ただ単に製造のラインを簡潔にしたかっただけなんでしょうね。
ネック・ボディー材が従来のイースタンカーリーメイプルからマホガニーへと変更されてます。
これは元々荒々しいギグにも耐えうるようにと選択されていたものを、重量と材料の調達のし安さからか、これも大幅変更です。
また一番『???』と思える変更がスケール。従来のVictoryはいわゆるギブソンスケールである24 3/4インチだったのに対し、復刻はなぜか25.5インチ。フレットも従来の22から24に変更されてます。
他にもコントロールが3wayレバーがトグルに変更されていたり、Victory専用のピックアップだったのが80s Tribute Humbuckerという汎用ピックアップが採用されていたり、ピックガードの形状もストラトのような全体を覆うものからSGのような片側だけのものになり、それに伴いピックアップもピックガードから吊り下げだったものがエスカッション吊り下げに変更になってたりと、最早復刻というよりも新しいギターなのでは?!と言いたくなる仕様変更でございます。
まあ元々Victory自体不人気だったこともあり、あんまり中古市場も出回ってないので本来の音を知らない人からすればこれでも良いのかもしれないけど、ボディーの形だけでVictory復刻と言われても・・・となった訳ですね。
それでも80年代のGibsonギターが見直される一役となれば嬉しいですけどね。
このままの流れでどうせならSonixなんかも復刻されないかな?
7日はスタジオは久しぶりにVictoryを持っていきました。
家弾きでは良いんだけど、スタジオのように大音量だとやはりちょっと心許ないです。
元々P-90の音色が好きなんで、気の向いた時に気軽に持ち出せるギターが欲しいところ。
また良いP-90のギターが手に入ったら、デフォに戻しても良いかなぁなんて思いも。
そう考えるとManaはMod.前もすこぶるいい音だったので、ちょっと勿体なかったかなぁと頭をよぎることもあります。
もし購入できる機会があればManaと同じように2010年製の個体でぜひ入手したいですね。
今まで触れてきて1958リイシューは近年なら2014、2016年製、1959リイシューなら2015、2016年製、それ以外なら2010、2013年製が好みだったりします。
こればっかりは一期一会だけど、これからいい出会いがあればいいなぁ。
18日に福岡にて収録に臨み、無事終了しました。
3曲だけだし、3時間予定だったので楽に終わるのではと甘い見積もりだったんですが、実際は結構キツキツでなんとか録り終えました。
今回は前に書き込んでいたとおりペインキラーとDIGNITYをManaで、兵、走るをAddictoneで演りました。
こうやって収録してみると気付かされるけど、最近の音の趣向がオープンハムよりもカバードに傾倒しているのがハッキリと気付かされました。
実際、所持しているギターも以前はほとんどオープンハムだったのに、気付けばオープンはAutergoのみになってました。
オープン特有のハリのある高音とかは相変わらず魅力的なんですが、歪ませたときの低音の締りや音の丸みがいいんですよね。
閑話休題
収録は3時間ほぼぶっ通しだったので、翌日はまったくギターを手にすることないほどの達成感に包まれておりました。
一応なんとかOKテイクが録れたし、ここ2ヶ月に渡った挑戦はひとまず終了。
ずっと集中していたおかげで6月に10曲くらい覚えた曲もほぼ頭から抜け去ってしまったので、来月まではまたボチボチと覚えなおそうと思います。
ここまで本格的にやったのはほとんど記憶がないほどだったので、自分にひとまずお疲れって感じです。