ARENAは思っていた以上に完成度の高いギターで、キレイな鳴りで優等生過ぎたShurに比べ実践向きなギターに観じられました。
Suhrでは最終的には妥協していたタップ音も、ARENAではタップ音から逆算して作り上げている為、今まで所有してきた中で一番使いやすい音になっています。
購入するにあたり色んな動画やサイトを参考にしましたが、どれも誇大広告ではなく、日本製にありがちな木材や木工を気にしているのに、パーツや内部配線材に全くこだわらずチープな物を使用したりせず、ちゃんと細部まで拘っているので物凄く共感が持てます。
ですが、先日弾いてみて気になる部分がいくつかあったので弦交換ついでに交換してみました。
まずは届いた当日に行った事は裏バネの交換。
デフォは4本掛けしてあったんですが、ちょっとバネ鳴りが気になるレベルだったのでSuhrから取り外していたRaw VintageのRVTS-1に変更しました。
Suhrの時は色々試して最終的に4本掛けで外側2本をデフォのバネ、中2本をRVTS-1という変則仕様で収まりましたが、ARENAは少し試してみてRVTS-1の5本掛けにしました。
少しアームが重くなったけど、弦の鳴りのまとまりなど4本より好みだったのが大きいです。
その他のバネ鳴り対策として、これまたSuhrに付けてたSwing Chipを貼り付けてあります。
6時間くらいアンプを通して試奏した後、もう少し低音のパワーが欲しかったのでネックプレートをデフォからFREEDOMのネックプレートへ交換。
Addictoneもステンレス製でいい物だったんですが、FREEDOMに変えたことでより力強さと音のか細さの改善の効果を得ることが出来ました。
それとピックアップはBare Knuckleなんですが公称がBare Knuckle Alnico4とされおり詳しいことはわかりませんが、同社でAlnico4が採用されているピックアップはThe Muleしか知らないので、これだと勝手に決め打ちしております。
またAXIS-EX以来、ピップアップがダイレクトマウントされたギターなので色々細かい調整に
難儀しましたが、結局ピックアップはベタ付けのままでポールピースを上下させた方が簡単に調整できることを理解させられました。
この状態で3時間ほど色んな曲を試しましたが、音のまとまり、趣向、低音の存在感、高音の細さ改善など自分好みに近づけれたと思います。
近々スタジオに入るので大音量で聞いて、また細かい部分などは随時アップデートしていきましょう。
後は実務的に軽すぎるトルクのボリュームポットを交換するだけで、一応は完了かな?
機材整理の末に新たに入手した1本。それがAddictone / ARENAです!
通常仕様のARENAはアルダーボディが多いようなのですが、こちらはホンジュラスマホガニーが使用された個体です。
画像の左側のオリジナルギターにもホンジュラスマホガニーが使用されているのですが、独特の細い導管がソックリですね♪
ジョイント部分もSuhrと同様の処理が施されており、ハイポジションでも弾き辛さは全く感じません。
トップ材もレスポールでも稀にトップ材として使用されるバーズアイメイプル!
AXIS-EX所有時から大好きな材でもあるバーズアイメイプルを、しかもこれだけビッシリ出てる材を用いられているのは堪らないの一言!
しかもネック材は杢がビッシリと出た柾目材で、今流行のローステッド仕様。Mid C Arenaという肉厚なシェイプにサラサラとした塗装のお陰でストレスなく演奏出来ます。
※弦交換の際レモンオイルで清掃中に気付きましたが、どうやらAXISなどと同様にこのギターはオイルフィニュッシュにしてあるようです。
フォルムといい塗装といい、ARENAの源流にMUSICMANが見え隠れしますね。
横からみた印象はSuhr / Modernに似てますね。
ただピックガードを最初から廃している分だけピックアップのザグリを深くしてあったり、ブリッジをボディーと面一になるように落とし込んでいたりと拘りが多く見られます。
関心させられたのはブリッジ自体はGOTOH製なんですが、コマのネジは通常の平らなものではなく、コーンポイントに全部交換してあるところですね。
こういうのって全部自社製造っていうところならいざ知らず、わざわざ既製品を使用しているのにもかかわらず、細かいところまで考えて設計しているんだと職人気質が気持ちいいです♪
他の細かい拘りなど制作秘話はコチラをご覧ください。
https://note.com/yu_addictone/n/nccb62a0676a0
届いてから一通り(3時間くらい)弾いてみて、気になった部分は既にちょこちょこと気になった部分(主にスプリング周り)はアップデート済みです。
弾いていてボリュームポットがあまりに軽すぎて調べてみたらどうやら軽さが売りのBOURNS社が使用されていました。
流石に演奏に集中できなくなるのでCTSに交換しようと思ってます。
他にコンデンサーなどは今のところ出音に不満は感じてないので、今後の余白のためにとっておきしょう。
結局1年足らずでFanoを手放すことになり、Victoryも折角なんでデフォからP-90に換装し直しました。
以前のBlogにも書いたように親身にしていただいてる工房へ依頼した時に、簡単にデフォとP-90を交換出来るようにピックガードとジャック部分の配線にコネクターを付けてもらったのであっという間に換装完了。
この状態で1時間ほど試奏したんですが、やっぱり小生的にはデフォよりもP-90の方が好みの音になりますね。
う~ん、偶々R5のGTに載ってたP-90が当たりだったのか、はたまたオールメイプルの作りにP-90がマッチしたのか、念入りにピックアップの位置決めをやったからかは定かではありませんが、これを上回るほどのギターに巡り合うまではっていうかデフォの音が恋しくならない限りはこの状態を維持していいんじゃないでしょうかね。
少し思うことがあり、3本処分後新たに1本新調する事にしました。
その候補はSuhr / Kingfish Tele DX. / Fanoの3本。奇しくもコロナ禍に購入したギター達です。
やはりバンド活動が再開された事が大きく、その中で自分が欲する音を改めて整理した時、やはりその音の核となるものがGibsonでした。
Rittenhouseは元々ストラトタイプなので除外しますが、今手元に残すオリジナルギターはコンセプトとしてGibsonレスポールとPRS、Peavey EVHの良い所取りですし、残りは言わずもがなのレスポールとVictory。
正直Kingfish Tele DX.は最後まで残すかどうか葛藤しました。
ですがこのままだと新しく入手するギターに機会を奪われ余り弾かなくなる可能性が高いという事もあり、コレクターではないので弾かないのを手元に残す事はしたくないので、今回一緒に手放す事にしました。
今回の3本は自宅弾きでは非常に良く、コロナ禍の長い時間色々と楽しませてもらいました。
ですが、改めてバンドで持参したときに自分の思い描いた音との違いが如実に現れてしまい、このまま騙し騙し使用するよりも思い切って処分し、新たに納得できるものを1本入手した方が今後のモチベーションにも繋がるだろうという思いです。
もちろん、新しく入手するギターに出会えてしまったからこそ出来た判断でもあります。
まあどうでも良いことを言い訳がましくツラツラと書きましたが、ようは後悔だけはしないようにという自分への戒めでもありますよ。
処分で出ていく3本は今まで所有していたどのギターよりも(コロナ禍という状況だからこそ)大事に弾けてきたギターなので、新しいオーナーにも満足して弾いてもらえると思ってます。
これでP-90搭載したギターが無くなることだし、またVictoryをP-90へ換装させようかな?