今季は例年以上に湿度がカラッカラな日々ですが、一応吊るしのアコギの下に小型の加湿器を設置していたんですが、とうとう指板に亀裂が・・・
アコギの指板でエボニーは乾燥で割れやすいと聞いたことあったんですが、エレキの方が全く問題なかったので気にしてなかったのがいけなかったか・・・
しょうがないので自分でどうにかしましょう。
まずはネットでエボニーの砥の粉を探してみたところ、少量しか必要ないのに販売してあるのは粉の量もほどほどでお値段も2000円以上するものばかり。
これじゃあもったいないので近場のホームセンターに出向くいて探してみることにしたんですが、残念ながらエボニーも黒色の砥の粉も販売しておらず。
無い知恵を巡らせて、結局端材で200円のエボニーを自分で削って自家製砥の粉を作ることにしました。
さすがエボニー。普段仕事で使用している木は簡単に削れるのに、なかなか削れてくれない。
20分ほど気ままにゴリゴリ削り、ようやく必要分を作り上げました。
その後割れた部分に砥の粉をまぶして慣らし、木材用の接着剤をながし3時間放置。
十分に硬化したのを確認後、まずは金ヤスリで大まかに削った後、紙やすりで60→280→400→1500番と順々に削り、最後に水研ぎまで済ませました。
最後にレモンオイルで軽く拭き汚れを取った後、このために初めて取り寄せた蜜蝋をぬりこみました。
2時間ほど放置したら、余分な蜜蝋を拭き取り完成!
近づくと視認できちゃいますが、画像だと殆どわからないほどの仕上がりになりました♬
工房に依頼すると高くついちゃうんで自分でリペアしてみましたが、意外と上手く出来て良かったです。
今後はちょっと保管方法も考えて、乾燥や多湿な時期はなるべくケースに湿度調整剤とともに入れておこうと思います。
毎日のように時間があったら弾きまくってるMatonですが、予想を遥かに超えるほどの弾きやすさですね。
やっぱり他のアコギに比べネックの角度が緩いのがテンションの緩さに直結してます。
だもんで、バレーコードのときに無駄な力を入れなくてもキレイに鳴ってくれるので長時間の演奏でも左手が疲れづらいのは有り難いところ。
しかもちょっと気になって弦高を測ってみると6弦で1.9mm、1弦で1.5mmとアコギにしてはかなり低い数値。所有してたBreedloveが6弦で2.5mm、1弦で2mmの高さだったで押さえやすさも段違いです。これで音のつまりやビリつきもなく、音の響きも豊かなのでMatonの設計や作りの良さが垣間見えますね。おかげでソロプレイなどでもエレキと違和感なくプレイ出来てます。
それとついでにMatonに合うピックを選定しようと手持ちの中から合いそうなものを選び、ストロークやアルペジオ、ソロなどいろんなパターンで弾いて録音してみました。
ストロークでは圧倒的にTerry Gouldが各弦の鳴りがダマにならず響いてくれて良いですね。
ただアルペジオだとPrime ToneやIKMのアコースティック用が、ソロだとPrime Toneに軍配が上がります。
今の所ストロークが小生の演奏全体の7割ほど占めるのでTerry Gouldでいこうと思いますがPrime Toneの単音の響きなど耳に心地よかったんですよね。
今回試したものが1.0mmだったのもあるんで、折を見て0.73mmや0.88mmも試してみます。
このところブログに書いていたとおり、とうとう悪魔の囁きに負け入手しちゃいました。
それがこのMaton EBW808Cです!
いくつかのメーカーを検討し、どのメーカーも一長一短で素晴らしいギターでしたが、最終的に小生にとってどの短所が妥協できるかで判断しMatonに決定しました。
まあMatonにもいろんな機種があるんですが、結局一番有名な808のブラックウッドモデルにしました。その理由については後ほど。
26日に到着したので早速弦交換と軽く清掃。
元々は12-53が張ってあるっぽかったですが、最近お気に入りの11-52に張り替えました。
ついでに今までずっとアコギに使用していたエリクサーを、これを気にダダリオのXS コーティング弦に変更してあります。
作業の画像がこちら。
いやぁブラックウッドモデルと言うだけあって、ボディートップ、サイド、バック、ヘッドの突板にふんだんに使用されていて、ダークな雰囲気がカッコイイですね♪
指板とブリッジにはStreaky Ebony、ネックにはQueensland Mapleが使用されています。
Queensland Mapleとは名前にメイプルとありますが、特性的にはマホガニーやサペリに近いそうです。
そしてこれがある意味決め手となったAP5 PROのピックアップシステムです。
ボディーの厚み・大きさ的には直前まで使ってたBreedlove C22CEと変わらず、抱えた時の違和感はありませんでした。
一通り鑑賞も終えたところで試奏開始。
???あれ???思ったよりも何か弾きづらい。。。それでも我慢して20分ほど弾いていたら左手がようやく慣れてきたようで、逆にしっくりくる感触が。
そうなってしまうと後はただただ弾きやすく、今まで所持してきた中で一番楽な状態で演奏出来ていることに気づきました。
なるほど、これがMatonの売りでもある弾きやすさなのかと急に腑に落ちた感じです。
音は綺羅びやかながらも存在感のある中~低音で、Breedlove C22CEからするとかなり聴き取りやすい音になった印象です。
これがブラックウッドモデルを選んだポイントで、Breedlove自体が他のメーカーよりも低音豊富だった為により音の変化を少なくなるようにしました。
結果ストロークで6,5弦をガシガシ弾いても力強さが失われず、また繊細に弾いたときにもちゃんと抜けてくれる理想なサウンドで満足してます。
しかしこのギターの魅力たるや、凄いです。
もう一度弾き出すとあまりに良い音すぎてあっという間に3時間とかざらに弾けちゃうんですよ。
こうなってくると悪魔の囁きに負けて良かったぁと思ってみたり。
まだ部屋弾きなので肝心のAP5 PROの音を堪能出来てませんが、次のスタジオ練習の時まで我慢しておきます。