ようやくMONTREUXのサドルネジが届きましたので、前回の続きを行っていきます。
このMONTREUXのサドルネジはイモネジがプレートに当たる部分がいわゆるオーバル状になっていて、弦振動がよりダイレクトに伝わるとのこと。
左がデフォで、右がMONTREUXです。
画像でもわかるようにデフォが凹、MONTREUXが凸になっています。
早速1本ずつイモネジの取替をやりましたが、それぞれ六角レンチのサイズが違っていてちょいと面倒な作業でしたが、難なく終了。
1,6弦のイモネジは同サイズでしたが、2~5弦はデフォよりもMONTREUXの方が短いため、ブリッジミュートの際に手が痛くなりづらくなりました♪
これで今回もMod.も全て終了したので、音の変化を説明したいと思います。
まずピックアップについて。
当初はLollar Blackfaceが搭載されていましたが、手巻きのCustom '69は思っていた以上にキャラクターが似ておりBlackfaceに比べミッドの盛り上がりを上手にローミッド、ハイミッドに広げた感じですね。
しかも今まで鳴っていなかった音域も聞こえるようになり倍音も豊かになりました。
色々とレビューで書かれているようにCustom '69は不思議なピックアップですね。出力は5.8kとかなり弱い部類でクリーンも繊細なトーンを醸し出すのに、歪ませると一気に音圧も上がり6.8kのBlackfaceよりもパワーを感じます。ホセフィーナ・カンポスの手巻きでもその傾向は変わらず、機械巻きに比べ暖かさや枯れ、音域の広さが加わったように感じました。
また裏バネの交換で1音1音の音が太くまとまりの良い音になりましたが、一番の変化が音の解像度が上がったこと。
Custom '69の霞のように鳴っていて存在感だけ感じていてた音域が、目を凝らせばボヤッと何かわかるように彩度が上がったのには驚かされました。
これにセラミックコンデンサーにしたことも加わり、より枯れたヴィンテージらしいストラトの鳴りになりました。
そしてMONTREUXのサドルネジは今回のMod.でボディー鳴りするようになったのがサドルネジの交換で止んだ他、音が交換前の状態よりも前面で鳴るようになりました。
ネット上でも音の変化が色々書かれていましたが、ここまでわかりやすく変化するものとは・・・ギターに比べわずか小さなパーツなだけに恐るべき効力です。
今回のMod.は自分の思い描いていたストラトのサウンドにぐっと近づけたし思わぬ副産物もあって、かなり決断して良かったMod.だったと思います。
もちろん今回のものは元々のギターの作りや素材の良さがあってのものなので、全てのストラトが同じように良い方向に変化するとは限りません。
前回所持していた’79年製のストラトキャスターは手にした状態がこのギターの最良の状態に感じたのでMod.に全く手を付けず、自分に合わなくなったと感じた時に手放してしまいましたが、今度のRittenhouse Guitarsは自分好みにカスタマイズ出来るポテンシャルもあってか、これからも自分の音の趣向に合わせて色々と手を加え続け、これからも末永く愛用していきたいですね。