ようやく手にした念願のP-90専用レスポールですが、バンド内での使用を考えるとノイズがかなりの天敵になります。
基本的に歪みの弱く、P-90の特性が活かせる曲を中心に弾くんですが、練習時とかに1本だけ持ち出した時や、どうしてもHR系を1曲だけとかの際にせめてリアだけでもノイズを抑えたいところ。
そこでノイズレスタイプのP-100やP-94、Gibson以外のピックアップを探してものの、どうもピンとくるものがなかったんですが、たまたまP-90 DCを見つけこれをチョイスしました!
先出したように歪みを上げた時になるべくノイズを抑えたかったので、GREEN DAYのBillie Joe Armstrongシグ用に開発されたP-90 DCは正にうってつけと感じました。
ただマグネットがアルニコではなくネオジム、且つ通常の出力が8K未満のところ17.4kと約2倍。ただYoutubeで色んな動画を確認して、このサウンドなら問題ないと判断し導入することにしました。
まあぶっちゃけると一番の好物はフロントのP-90サウンドなので、リアは多少P-90の音から変わっても問題ないと判断した訳です。
ちょうどスタジオ入りする朝に届いたので換装後、すぐにスタジオで試してたのですがノイズがほぼほぼ無くなって狙い通り♫
音自体P-90からハムバッカーよりになったイメージですが、かなり歪ませても低音が潰れなかったので、思った以上に使い道が広がりました。結構HRまでは問題なくいけますね。まあ流石にフロントは元のまんまなので、調子に乗るとアレですが・・・
思い通りに気兼ねなくライブに持ち出せるギターになったのは嬉しい限りです。
入手したは良いものの、色々と謎な仕様のNashville Specialですが、週末に調べ回って色々と分かってきました。
一番大きかったのが、このGibsonのポスターの存在。
これを見るとLimited Runだったようで、検索してもなかなか他の個体が見つからなかったり、Prototypeが存在したりとようやく腑に落ちたかたちです。
さらにこのポスターのお陰でNashville SpecialのカラーがGinger Burstということも判明しました。
次に見つけたのがこのモデル。制作された翌年の2017年に出たLes Paul Special Single Cut Maple Top。
これはトップ材にメイプルが使用されてますが、Nashville Specialのようなフィギュアドではなくプレーンで、カラーも従来のダークチェリーが用いられています。
またチューニングキーが3連のクルーソン、ブリッジもNashville Special同様チューン・オー・マチックが採用されているものの、ピックアップはP90のままと、ほぼ仕様は一緒。
そして、こちらのモデルもLimited Runで製作本数は50本でした。
このことからNashville Specialもこのモデルと同数程度の50~100本くらいの製作だろうと推測されます。
なので2024年現在では、なかなかネットでも検索しきれないのも納得です。
結局は不人気仕様だったんだなぁと思いつつも、大好きなエドウィンさん晩年のモデルというのもあり大事に愛用していこうと思います。
色々とノーマルと違いがあるNashville Specialなので、ざっと違いを書き出してみようかと思います。
§1.ボディー材
これは言わずもがなで、通常のLes Paul Specialはマホガニー単板なのですが、Nashville Specialにはフィギュアードがキレイに出ているメイプルトップが採用されてます。
§2.ボディー形状
Les Paul Specialはハイポジションの部分に特徴があり、接合部分をより強固にするためボディーがはみ出しているのに対し、Nashville Specialは普通のLes Paulと同じようになっています。
§3.ブリッジ、ピックアップ
Les Paul Specialはバーブリッジに対し、Nashville Specialはチューン・オー・マチックが採用されています。
たまにLes Paul Specialにもチューン・オー・マチックが採用されているモデルもありますが、そちらはP-100が採用されているのに対し、Nashville SpecialにはP-90が搭載されてます。
P-90のレスポールが欲しくて探していた時に偶然目にした個体です。
Gibson Custom Shop製のNashville Specialという、Les Paul Specialになります。
普通のLes Paul Specialとは雰囲気が違うLes Paul Specialですが、なんとプロトタイプが存在します。
わざわざプロトタイプが製作されているあたりスポット的にでもある程度流通に乗せるつもりで作られているとは思うんですが、如何せんほぼ検索に引っかかりませ
ボディーがマホガニーのみではなく、メイプルトップが採用されているものは近年のCustom Shopにもあるんですが、ほぼ見た目はノーマルと変わりません。
またこれだけ杢が出てるのを使用しているものは同じLes Paul Specialでもダブルカッタウェイタイプで、しかもハムバッカーが搭載されてます。
どういう経緯で作製されたのか分かりませんが、稀有なモデルであることは間違いないみたいですね。