結局、またしてもデフォルト状態に戻してしまいました。
というのもGibsonからとうとうVictoryが復刻されるとのアナウンスがあったからなんです。
なので、ちょっと音が懐かしくなって戻したという流れでございます。
ただこの復刻Victory、よくよく見るといつものGibsonさんのやり方・やり口なんですよ。
まずパッと見ですぐにヘッドの形状がいわゆるFirebridからバナナヘッドへと変わってるのがわかります。
これはGibsonがバランスを良くするために変えたとアナウンスしているようですが、実際元のFirebridでもヘッド落ちすることは全く無いので、ただ単に製造のラインを簡潔にしたかっただけなんでしょうね。
ネック・ボディー材が従来のイースタンカーリーメイプルからマホガニーへと変更されてます。
これは元々荒々しいギグにも耐えうるようにと選択されていたものを、重量と材料の調達のし安さからか、これも大幅変更です。
また一番『???』と思える変更がスケール。従来のVictoryはいわゆるギブソンスケールである24 3/4インチだったのに対し、復刻はなぜか25.5インチ。フレットも従来の22から24に変更されてます。
他にもコントロールが3wayレバーがトグルに変更されていたり、Victory専用のピックアップだったのが80s Tribute Humbuckerという汎用ピックアップが採用されていたり、ピックガードの形状もストラトのような全体を覆うものからSGのような片側だけのものになり、それに伴いピックアップもピックガードから吊り下げだったものがエスカッション吊り下げに変更になってたりと、最早復刻というよりも新しいギターなのでは?!と言いたくなる仕様変更でございます。
まあ元々Victory自体不人気だったこともあり、あんまり中古市場も出回ってないので本来の音を知らない人からすればこれでも良いのかもしれないけど、ボディーの形だけでVictory復刻と言われても・・・となった訳ですね。
それでも80年代のGibsonギターが見直される一役となれば嬉しいですけどね。
このままの流れでどうせならSonixなんかも復刻されないかな?
結局1年足らずでFanoを手放すことになり、Victoryも折角なんでデフォからP-90に換装し直しました。
以前のBlogにも書いたように親身にしていただいてる工房へ依頼した時に、簡単にデフォとP-90を交換出来るようにピックガードとジャック部分の配線にコネクターを付けてもらったのであっという間に換装完了。
この状態で1時間ほど試奏したんですが、やっぱり小生的にはデフォよりもP-90の方が好みの音になりますね。
う~ん、偶々R5のGTに載ってたP-90が当たりだったのか、はたまたオールメイプルの作りにP-90がマッチしたのか、念入りにピックアップの位置決めをやったからかは定かではありませんが、これを上回るほどのギターに巡り合うまではっていうかデフォの音が恋しくならない限りはこの状態を維持していいんじゃないでしょうかね。
1980年代に細々と発売されたVictoryシリーズ。
昨今の中古市場の高騰の煽りを受け、10年ほど前は10万をちょっと超えるくらいの価格がReverbではありますが40万前後で取引されるまでになりました。
販売当初は不人気モデルだった為か製造されてた本数は少なくMVXで約1800本、MVⅡで約200本と言われています。
そんなマニアックなモデルですが、ずっと語り継がれている謎があります。
このヘッドストックにある『Gibson』というメーカー名、『Victory』というモデル名の他に『CM』という謎の文字。
これは下記の動画でも語られている通り、本国でも長年謎とされてきてます。
小生も入手当初からカラマズー(工場)の略かなとも思ったんですが、綴りが『Kalamazoo』で【K】から始まるためボツ。
カントリーミュージックだとか、搭載されているピックアップにアルニコではなくセラミックマグネットが使用されているからだとか、カーリーメイプル(Curly Maple)が使用されているからだとか、ローマ数字でCMは【900】を意味するとか情報が錯綜してます。
しかもVictoryモデル全てに入っている訳ではなく、描かれていない個体もあるそうです。
因みに以前紹介したVictoryのPOPにあるギターには『CM』は描かれてません。
小生が所有している1981年製は『CM』付きです。
他にも年代が違いますがLes Paulなどにも記載されいたりするそうなので、ホントどういう意味なんでしょうね。
入手した当初からちょっとトルクが軽く、少なくとも演奏に影響の出ていたVictoryのポット。
トーンの方はレバースイッチ切替時に触れやすく回りやすいので、試行錯誤の結果、手持ちのストラップブロックを2枚挟む事で無理やり解決させてました。
ただボリュームにも同様の処置をしてしまうと逆に固くなりすぎて音を消したいときにスッと落とせないこもあり、結局は演奏中にその都度ボリュームを確認しながら弾くという選択肢をとっておりました。
ただ6月に行ったライブで久しぶりに使おうとスタジオで練習してたとき、セットリストがストロークが多くボリュームにいつも以上に神経をすり減らす結果となってしまい、結局8年ぶりにオリジナルギターにメインを譲りました。
入手当初は81年製ということあり、あまりパーツを弄りたくないという思いがあったので交換という発想を捨てていたんですが、ハウリング問題やP-90に換装する際にボディーを削ったりしたのもあり、今回ようやくボリュームポットを交換する手はずとなりました。
今回購入したポットはこちら。適度なトルクにチューンナップされたカスタムCTSです。
久しぶりの作業なので画像を取るの忘れて既にポットにヤスリで傷をつけてます。
ちょっとわかり辛くなってしまいましたが、2枚目が作業後です。
工房に以前作業をお願いしたときに内部ワイヤーが最短で付けられてたこともあり、取り外しなど少し難儀させられましたが、なんとかはんだ付けし通電を確認。
表面に戻すとピカピカのシャフトがこんにちは。
上のトーンポットは前出したとおりストラップブロックが2枚重ねで取り付けてます。
この後ノブを取り付けトルクを確認しましたが、程よい重さで乱雑に触れても回らないし本当に丁度良いトルクでした。
最後に弦を張り直し音を確認。
特にわかりやすかったのはフロントにした時ですが、交換前と比べ中低音の張り出しが以前よりも良くなりました。
どちらかというとオールメイプルでテレキャスターに対抗して出来たギターなので高音の張り出しが強かったですが、今回の交換でいい感じに中低音が持ち上がり以前よりも扱いやすい印象になりました。
こうやって交換してしまうとなんでもっと早く交換しなかったんだろうって思ってしまいますよね。
まあ色々試行錯誤してく過程も楽しいんだけど。
P90の音はかなり気に入っているのですが、昨年あたりからどうしてもオリジナルの音で弾きたくなって我慢しきれなくなってしまったので、久しぶりに元の状態に戻してみました。
手持ちにP90搭載ギターがなくなってしまうので元に戻すのを躊躇してたんですが、新たにP90搭載ギターに目処がついたこともあり決行しました。
いやぁP90搭載も気に入ってますが、デフォの状態も素敵♬
以前工房に頼んだ時にピックガードから作製してもらっていたので、ピックガード毎載せ替えでしたのでとても簡単でした。
(ただレバーセレクターが真逆に付けられたというトラップをくらいましたが)
入手当初に困らされていた『ヒィ~ン』となるハウリングも試行錯誤の末にピックアップ裏のネジの緩みと判明し、何不自由なく弾くことが出来ます。
オールメイプルならではのカリッとした渇いたサウンドは唯一無二ですね。
諸事情により手放したReiとTak Firebirdの代わりとしてハムサウンドをこれから奏でていってくれることを期待してます。