やはりちょっと高音域の出方が気になるので、ちょうど良いコンデンサー無いかな?と思っていた時に鵺の存在を思い出し、以前書いたブログを読み直しROSSOを付けようかなと検索してみるとついぞ先日発売されたOROなるものが目に止まりました。
どうやらBIANCOやNEROから更にアレンジを加えたもので、よりヴィンテージ傾向で、暖かくスムースなサウンドだそうです。オススメとして『シングルコイルなどのトレブリーなブリッジピックアップのサウンドを落ち着ける』といった効果にちょっと期待してのチョイスです。
翌日届いたのがコチラ。
OROは名前のOROが示すとおり金色で、見た目もカッコイイ!
早速コンデンサーの付け替え開始。
付いているJupiterの数値は0.05μF、400V。
前オーナーがMidrange on potの回路を切って新たにタップ回路に切り替えたのは、シングルをメインでの使用と考えていたのがこのコンデンサーの数値から推測されます。
取り付け後がコチラです。
前回は気づかなかったけど、鵺 OROの下にチラッと映ってるのはスムーステーパー用のコンデンサーです。
今回はコンデンサーだけなのでほんの数分で作業完了しました。
ついでにジャック~ポット間のワイヤーを手持ちのヴィンテージワイヤーに変えようかと思ったんですが、ここはデフォで撚り線を編み線でカバーしてあるワイヤーでキレイにハンダ付けしてあり、これを交換するのはもったいないと感じそのままにしました。
相変わらず鵺は大きすぎるのでザグリに収めるのにはちょっと苦労し、ハンダ付けより時間かけてなんとか収納。
ちょっと勿体なかったけど弦を張りっぱなしではカバーを外しての作業が難しかったので、弦も交換したんですが、ちょっとした凡ミスで久々に1弦と2弦を逆に張ってしまいました。。。
しかも気付いたのがチューニング時で、なまじっかペグがSPERZELで既に弦をカットしてしまった後だった為に無駄にしてしまいました。
気を取り直して、チューニング後はピックアップの高さを再度調整。
古めのSuhrのフォーラムには最終フレットを押した状態での高さの数値が掲載されているんですが、それを参考として1弦2mm、6弦2.75mmでザックリと調整してみました。
その後フロント、センターの高さ調整をやって今回の作業は終了。
作業日はコロナワクチン2回目の接種後で、ちょっとダルさを感じてたのでガッツリ弾くのは後日ですね。
Suhrを入手してから、あまり意識して調べたことなかったので連日検索しまくってます。
そんな中、ふと気になったこの画像の真ん中にある黒い物体の存在。
ちょっと調べてみるとどうやら中域をカットするミッドレンジコントロールらしいんですね。
現状はどうやら前オーナーがカットしているようです。
製造から20年経っており外観ほとんど擦り傷もなくデットストックと呼べるほど素晴らしい状態を保っているギターですが、こうやって調べてみると意外と内部配線などは結構弄ってあるんですよね。いやぁ、つくづくスペックシートが付属されなかったのが痛いですね。
で、デフォの状態なら余り手を付けたくなかったんですが、こうなってくるとせっかくならとフツフツとMod.欲が沸き立ってくるという悪い病気が・・・
まあでも現状手を入れるとしたら、切り替えをもっと細かくしてSevernと同じような形にするとか、はたまたトーンコンデンサーと配線材だけを好みのものに総取っ替えしてしまうかって感じなんですけどね。
ただすぐには手を付けないで、もうちょっと弾き込んでみてからどうしても合わないようならちょっとやってみようかな?
弦交換時に撮影したので、せっかくならと画像UP。
製作されたのが2001年ということもあり、まだローズウッドもいい材が使用されていますね。
木目のコントラストも美しいですし、レギュラークラスでありがちな導管がほとんどなくとてもスベスベしてて弾きやすい♪
思い返してみると昔からローズウッド指板ばかり弾いてきたけれど、やっぱりこの質感がたまらないですよ。
メイプル指板もMusic Manのようにオイルフィニッシュしてあるものならいいんですが、通常のように塗装してあるとちょっと引っかかりを覚えて弾きづらいんです。
年々良いローズウッド材は少なくなってて残念ですが、これからも可能な限りローズウッド指板のギターを弾き続けて行きたいと思います。
引き続きピックアップのお話です。
先日から書いているDimarzio製B3というピックアップですが、どうやらDimarzioさんから過去にコメントがあったらしく、曰く『B3はParker用のOEMとして作られたもので、類似するモデルは存在しない』とのこと。
同様にセンターのJVV007BKLRも何かしらのOEMで間違いないようなのですが、これにしては全く皆目検討も尽きません。
でも、今搭載されているN2、JVV007BKLR、B3の組み合わせは共にブライトで明るくかつレンジも広くバランスが良く取れている組み合わせなんで、やはりデフォからこのセットで搭載されていると考えたほうが良さそうですね。
後は他のギターとの比較で少しブライト過ぎるとなった場合は、FREEDOMのネックプレートを付けて調整してみようかな。
先日入手したSuhrですが、注文していた弦が届いたんで早速弦交換も兼ねてキャビティ内を見てみることに。
さすがハイエンドギターを代表するだけあって細かいところまで丁寧に処理してあります。
カーボンを含んだ伝導塗料もキレイに塗布してあります。
コンデンサーはJupiterが搭載されてます。浅い知識ではありますが、今までSuhrには同コンデンサーがデフォで乗っている個体を見たことがないので、こちらは前オーナーが手を加えた部分だと思われます。
そしてこれが件のピックアップです。見づらいかもしれませんが、ハムバッカーには打刻でN2やB3とモデル名が付けてあります。
色々調べてみるとB1とかN1などのモデル名はOEMでMusic ManやIbanezに提供しているもののようです。
Suhrも初期はDimarzioを乗せていたようなので、もしかしたらOEMでの提供品なのかもしれません。
センターは裏側を見てわかったのですが、これはスタックタイプのシングルのようですね。
縦方向にシングルとダミーを置くことでノイズを少なくするものなんですが、これはどこを調べても同型番が出てこないのでこれ以上は判別不能でした。
搭載されているN2は現AXISにも乗っているものですが、ダブルホワイトだったりダブルスクリューだったり、B3も同様の処理をしてあることからMusic ManにOEMしているモデルとまた別に作られたもののようです。
一節によるとB3はSteve VaiがPogoというギターに搭載しているBreed Bridgeの前身モデルというものらしいんですが、音の傾向もあまり似ていないような印象なので定かではありません。
結局、センターのピックアップがスタックタイプだったということ以外、余り成果が得られませんでした。
ただ前オーナーが高出力を望んでいたのかかなりピックアップを高めに設定してあったので、せっかくのタップ音が殆ど使えたものではありませんでした。
だもんでい程よい高さまで下げてあげることで、バランス良くオールマイティーに扱えるようになりました。
いつもならコンデンサーや配線材など一通り好みに変えちゃうところですが、今のところ主だった悪い部分もある程度の調整で解消できたので、このままいこうと思ってます。