Tak Matsumoto New Signature Les paulの発売がアナウンスされましたね。
ギブソンからシグネチャーが発売されて20周年、B'z結成30周年を記念した新しいモデル。
ルックスは初代キャナリー、ボディーはお気に入りのチェンバード、仕様はTak 1959と松本さんの代表的なレスポールを見事3本足して割ったギターに仕上がってますね。
ピックアップはカスタムバッカーなのはちょっと意外。
そのままTak BurstBuckerを使用した方がよりらしいモデルになると思ってたので、よほどTak 1959のリアが気に入ったのかな?
まあ、ライブでもプロトを弾いてたし、実際これで良し!と現場レベルで確認されたことなので、やはりヴィンテージトーンをイメージして作られたのかもです。
値段は678,000円なので、実売は55万辺りに落ち着きそう。
150本らしいですが、今回も見送りだな。
先日にスタジオ入りした際、ギターサウンドにちょっとした違和感というか不満点がありました。
それが何なのかハッキリしないままモヤモヤした日々を過ごしていましたが、ふとした拍子にHelixを導入直後にジャムした際の映像を確認すると、今よりもギターサウンドがやけに素直というか澄んで聴こえ、不満点はコレだ!と思いつきました。
購入直後はどちらかと言うと耳だけを頼りに音作りをしていたんですが、いつしかHelixの設定画面だけをみて音作りするようになり、そのまま知らず知らずのうちに音作りの森に迷い込んでしまってました。
小生はHelixをアンプリターンから入れるというプリアンプ主体の使い方をしているんですが、プレゼンスを各パッチ毎に設定したい、またパワーアンプに含まれる細かい設定をやりたいというわがままでヘッドアンプ(プリアンプ+パワーアンプ)を使用してます。
なので、ちょっとそのまま実際のアンプ感覚で使うと実音がズレちゃうんですよね。
で、そのズレがどのくらいあるのかが実感出来ないので試行錯誤をし続けていて、どうもうまくいかなかったんですが、とあるギタリストがHelixをプリアンプのみとヘッドアンプでリターン接続した際にどれだけ音に違いがあるのかを書いてあるサイトを発見し、ようやく問題が解決した気がしました。
各パッチを全部作り直す羽目になった上に、同時にバージョンを2.54に上げた事もありかなり面倒なことになってしまいましたが、作業は5時間ほどで終了。
特に各パッチの音量調整にかなり手こずりましたが、なんとかテレビ音量程度でチューブ、トランジスタ両方で確認して納得のいくところまで落とし込めました。
後は今日スタジオ入った時にうまく細かいところまで調整できるかだなぁ・・・
先月コンデンサーをNUE DEVICE / BIANCOに換装してから欲が出てきてしまい、どうせならトコトン徹底してずっと弾いていたくなるギターに変えてしまおうと思い立ちました。
というのもHSHのピックアップ配列なんですが、久しぶりに使用してみてやっぱり扱いにくい部分が出てきてしまったんです。
特にHHばっかり使用してきたので、レスポールに代表されるリアとフロントのMIXがデフォだと出せないのが思った以上にツラいです・・・
最初は状況によってフロント+センター、センター+リアで使い分けすればいいかと高をくくってたんですが、やはり演奏してるとリア+フロントの音が恋しくなるというか、出ないのがもどかしくなるんですよね。
で、当初はスーパースイッチを導入して、
1. フロント
2. フロント + センター
3. フロント + リア
4. センター + リア
5. リア
(TONEのPush / Pullでタップ)
というのに変えようと考えてたんですが、たまたまとある配線図が沢山掲載されているサイトを見た時に、これだ!と思えるものがあったので、いつもお願いしているスタジオグリームさんに確認して、Mod.を依頼してきました。
それが下記の配列です。
(ノーマル時)
1. フロント
2. フロント + リア
3. フロント + リア
4. フロント + リア
5. リア
(タップ時)
1. フロント
2. フロント + センター
3. センター
4. センター + リア
5. リア
一見、無駄とも思えるノーマル時の2、3、4の共通設定ですが、これが大いに意味があるんですねぇ。
ハムを使用している曲は頻繁にピックアップの切り替えがあり、素早い切り替えが必要になるんですが、3だけだと結構ミスして2とか4にしてしまう事があるんです(^_^;)
これを阻止出来るだけでかなり演奏に集中できるというアドバンテージがあります。
それに、ハム+シングルのMIXは殆ど演奏に使用しないんで、完全に取っ払ってしまいました。
またタップすることで完全にストラト配線に切り替わりますが、こうした事によってハム時とタップ時による音量差でセンターの位置がかなり妥協をしなければならなかったのが、タップ時のみセンターが生きることによって、タップ時に合わせて調整出来るようになり、より音をシビアに調整出来るようになりました。
コチラの方は副産物だったんですが、効果が大きくてかなり悦に浸れてます。
配線を殆どやり直す羽目になったので、これ幸いと内部配線材をストックしていたFCGR Custom Wireに可能な限り変更してもらいました!
これは10数年前に発売され、やっとの事で入手できた配線材。
すぐに製造がストップしてしまい、現在知っている人も殆どいないのでは?
音自体がモダンよりになるので、ヴィンテージ懐古していたのもありなかなか使用する機会がなかったのですが、今回ようやく有意義に使用することが出来ました♪
おかげでタップした音が従来のか細い音からミッドからローにかけて豊かになり、通常のシングルに肉薄したサウンドに。
しかもただミッドからローが出るだけではなく、全域のバランス、音圧、音の張りが数段階格上げされた印象です。
所謂ヴィンテージ特有の音とは違ったモダンな音ですが、このSevernにはドンズバなサウンドに仕上がりました。
今回のMod.により、ミニスイッチを増設しましたが、より演奏しやすいように仕上がり大満足です。
結果として音にも好影響を与える事が出来たし、スタジオグリームさんには感謝しきりです。
ひょんな事からOvaltone / NUE DEVICEを3種類手に入ったので、早速実機に載せてその音色を試してみました。(Ovaltoneのホームページにもレビューを寄稿してます)
これはコンデンサーなんですが、普通のコンデンサーとは作りが全く違います。言うなれば新しい角度から攻めたヴィンテージコンデンサー風なものと言うべきものです。
所謂ヴィンテージコンデンサーというものは一括りにされがちですが、その実個体個体で容量の抜けが違うため厳密に言えば当たり外れが大きいもの。
それをNUEは程よい枯れ具合を再現すべくサーキットとして表現、パッキングし作り出されたものなんです。
ですので通常のコンデンサーには電圧(200Vとか400V)や静電容量(μF)が示してあり、それをレスポールやストラトなんかで使い分けをしているわけですが、このNUEには存在しません。
なもんで、NUEはそういったものを全く気にせずギターに搭載できちゃうんですね。
NUEには基本となるROSSO(赤)、パワータイプのNERO(黒)、ブライトなタイプのBIANCO(白)があります。
試奏した結果、ざっくばらんに書くとROSSOはオールド系、NEROはハイゲイン系、BIANCOはモダン系に相性抜群です。
トーンを絞っても音が籠もりすぎる事はなく、変化としても通常4か5~10の間で変化するものを0~10に入れ込んだという印象があり、どの位置にしてもしっかりと音が抜けるので必要以上にトーンを弄って弾くのが楽しくなります。
まずはROSSOのレビューから。
近頃Sprague社のコンデンサーしか使用してないので、それとの比較になるんですがROSSOは一番Bumblebeeに近いですね。
若干ローがぼやけてしまうんですが、それを気にさせないほどクリーンや歪みの倍音が気持ちよくなります。
またBumblebeeにありがちな音のうねりがなくなり、ピッキングニュアンスがよりダイレクトに出力されるため、クリーンやクランチを主とするプレイに向いているなぁと感じました。
3種類の中でも基本となるモデルなので、何を搭載したいか迷ったらまずはROSSOを試すと音の方向性が解りやすいかもね。
次にNERO。これはROSSOとは逆にローがグッと前に出てきます。
ただ太くなるという訳ではなくローも締まった音で、それと同時にプレゼンスも加わってくるので、出音がより元気に感じるようになります。
歪みのノリも良くなるので、通常よりも1割ほど歪みを抑えるても充分に満足できる音になりますね。
ガッツリ歪ませてもグチャッとなりづらいのでレスポールやSGなど、マホガニーボディに載せるとより効果を感じることが出来ると思います。
最後にBIANCO。これは弾いてみて一番モダンな印象を受けました。
出音はブライトなんですが、じっくり弾いてみるとただブライトなっている訳ではなく、ギターのポテンシャルを余すこと無く出力している事が分かります。
多分ですが、よりハイスピードで音の輪郭がよりハッキリするので、ブライトな傾向に聴こえるのかな?
Grey Tigerと比較しても高音の出方はほぼ同じなんですが、そこにしっかりとしたローを感じることが出来るのがBIANCOですね。
これはsuhrなど最近のモダンギターに多いSSHやHSHに載せてあげると、よりギターのポテンシャルを1段階上に引き上げてくれます。
特にシングルとハムが両方載っているギターのコンデンサー選びは難しいところがありるんですが、NUEに関して言えば全く気にせず載せれるので、ぜひオススメしたい組合せです。
とまあ長々と書いてしまいましたが以上の試走の結果、小生はROSSOをTAK Firebird、NEROをAutergo、BIANCOをSevernに搭載させました。
本当はNEROをVictory MV-Ⅱに載せてあげたかったんですが、いかんせんNUE最大の欠点であるDEVICE自体の巨大さ故、ボディーを新たにザグらなくてはならないので潔く諦めました。
当たり外れが無く、しかもヴィンテージより安価で手に入れる事ができるので、コンデンサー選びに迷っている人にぜひ一度試してもらいたいですね。
ただ、魔法のアイテムではないので、ギター自体も元からそれなりに良い音がしないと買うだけ無駄になっちゃうのでご注意下さい。