今年入り新しくバンドに加入したM君。
当初はベースでの加入予定でしたが、次のライブでは助っ人ベースを頼むことが既定路線だったため、差し当たってサイドギターとして練習することに。
だもんで初めて買ったIbanezのギターを持ってきたんですが、ちょっと弾きづらそうな感じ。
弾かせてもらうとIbanez特有の薄く平べったいネックだったんで、なんでこれを購入したかと聞くと「見た目で」と初心者あるあるの答えが返ってきました。
まあ最初は「そのうちベースを弾いてもらうからいいか」という気持ちだったんですが、ギターの個人レッスンをしてあげる内にメキメキと実力をつけていくM君の姿を見て、このままサイドギターとして続けていってもらうことになりました。
で、問題がIbanez。
もちろん、このギターが悪いわけでは無いんですが、1回のライブでよくチューニングの違う曲を弾くことあるので、フロイドローズだとチューニング変更が厳しい事や、初心者が使い続けるにはちょっと扱いづらいギターの為に、新たに1本ギターを購入することになりました。
財源はもちろんタイミングよく来た定額給付金。
何種類か手頃なギターを提示し3ヶ月ほど悩んだ末に購入したのがEpiphone製SLASH Firebird。
しかも当初より安く手に入った為、ついでにマルチエフェクターのBOSS GT-1まで購入できました。
そのままだとエフェクターの種類もままならない子なので、コチラで音作りをしてあげる事に。
ついでにギターの方も弾きやすいように調整してあげることにしました。
本人立ち会いの元、細かく調整してあげた結果、かなりの大化け!
もうね、下手なレギュラーラインのGibsonや最近流行りのHOTONEを買うよりもかなり良い音で弾きやすいギター&エフェクターになりました。
M君本人もこれだけの変化を目の当たりにして興奮を隠せない様子。
小生からは新しいギター&エフェクターを購入したお祝いにお古ではあるけど、シールド・ストラップ・ギターセミハードケースをプレゼントしました。
まだ細かい調整なんかは次にスタジオ入った時に行う予定ですが、最近の機材はちゃんと追い込んであげれば、この価格帯でも結構使えるレベルになることに感嘆です。
最近は主にManaを中心に弾き込んでおりますが、ここに来てネックがよく鳴るようになりました。
以前のオーナーは殆どこのギターは弾いてなかったんでしょうね。毎日弾くたびにギターが良い感じにシーズニングされていくのがわかります。
もちろんネックが鳴りすぎるギターは弦の振動を抑えてしまいすぎるのであまり良くないのですが、程よく鳴るというのはギターが全体が音を響かせているようで大好きです。
特に好きな音が鳴るギターがたいてい同じような傾向があるっていう経験からきているものですが。
一番ネック鳴りに驚かされたのはTAK Firebirdです。
これは手にとって鳴らした当初からもの凄く鳴っていて、こんなに手に鳴りが響いてくるギターは弾いたことがなかったのでかなり驚かされました。
ただし逆効果として同時にデッドポイントにも悩まされることになったのですが・・・。
だもんでこのギターには当初から不要振動制御チップであるSwing Chipをネック裏に貼り鳴りすぎるのも抑制させてきました。
この効果も手伝ってか入手後5年たった今では鳴りも程よく抑えられ、以前よりも音のまとまりが良くなりました。
現在所有しているギターのネック鳴りが良い方から書くと以下の順です。
Mana(S) → 玲(S)/Tak Firebird(S) → Victory(S) → Severn(S) → Buck Burst(S) → Autergo(D)
やはりセットネック(S)のギターがネック鳴りが良く、デタッチャブルネック(D)が鳴りが弱くなってますね。
Manaと玲はネックの鳴りが良く出力の低いハムバッカーとの関係なのか、かなり好みの音がします。
逆にSevernはネック鳴りは他より少ないものの出力の高いハムバッカーとの組み合わせになっており、これまた好みの音に仕上がってます。
こうやってみるとネック鳴り単体だけではなくボディーの形状やピックアップの出力も相まってる感じで、結局はトータルバランスなんですね。
だからネックの鳴りだけとか、ボディーの鳴りだけだとか、ピックアップの出力だとか、木材の良し悪しだとかにピンポイントでスポットを当てても好みの音のギターにはなかなかたどり着けないかもね。
実際Buck Burstはネック鳴りがちょっと弱い為、弾いてても他のギターに比べるとなんだか物足りない感じです。
こうやってみると、このまま弾き続けてネックが程よく鳴り出すのを待つか、現状のCustomBuckerよりも少し出力の高いピックアップに変えてあげたほうが好みに近づく手っ取り早い方法かもしれないです。
まあ結局は経験則がものを言うんで、自分に対して好みの音が出るギターにはどんな特徴があるのかをキチンと把握すると、ギター選びもかなり楽になると考えております。
ぜひ色んなギターを楽器屋や他のプレイヤーから試し弾きさせてもらって、自分の経験値を上げていって下さい。