先日の調整に続き、今日はAutergoとBlackburstを更に良くするためにコンデンサーの変更を行いました(^^)/
まずAutergoの方から。
Autergoは製作時の2008年頃は低音LOVEだった為にネックをウォルナット、ボディーバックのホンマホを43mmに指定するなど、出来上がった当初はものすごく低音が主張するギターでした。
しかし、ずっとメインで弾きこんで来たからか経年変化で段々と音が枯れ、低音の主張が良い意味で収まってきていたんですが、工房から帰ってからというもの以前に比べやたら高音が目立つようになりました。
これはこれでいいんですが、弾くたびにシステムの設定を弄りたくない(面倒くさい)のでピークを変更させようと考えました。
今現在搭載しているのはGrey Tiger。音をちょっと膨よかにさせる意味も込めてTINY CHIEFへ交換することに。
そしてBlackburstの方はというと、入手してからというもの物凄くお気に入りのサウンドなんですが、Autergoが帰ってきてそのサウンドを耳してから、もうちょっとリアに高音が欲しいかなと思うようになりました。
なのでちょうどタイミングよくGrey Tigerが宙に浮いたのでこれに付け替えることにしました。
結果、正に狙い通りのサウンドに変化してくれました(*´∀`)
ウンウン。やっぱり気になるところはすぐ手を加えてあげると気持よく弾けますね♪
お陰でBlackburst入手後はお気に入り度として
Blackburst 5 : Tak Firebird 3.5 : Autergo 1.5
くらいだったのが、今回一連の調整&mod.で
Blackburst 4 : Tak Firebird 3 : Autergo 3
と、どれも甲乙付け難い存在になってしまいました(*´艸`*)
こうなってくると8月のライブで全部使いたくなるという・・・ね(ノ∀`)
贅沢な悩みになってしまいましたが、こんなに毎日ギターを弾くのが楽しくて仕方ないのはいつぶりだろう?
またしても気になる事があるので書きたいと思います。
こちらの画像はGibson Collector's Choice #34、通称Blackburstの仕様書になります。
ここで確認してもらいたいのが、ネックのプロファイリングの部分。
1960'sとしっかり書いてあります。
しか~~し!
このBlackburst。オリジナルシリアルは0-0162で60年のものかも知れませんが、オーバー塗装する前は59年の個体です。
塗装後に改めて60年のシリアルナンバーをふられてます。
ということは、ナンバーは60年でもギター自体は59年のバーストなんです。←ここ凄く重要。
で、実際のネックはどうなのかというと、60年にしては明らかに太い!
だけども何を持って太いかとか、実際に触れてみないと分からない部分ですよね。
と言うことで分かりやすいのは数字。
ここでYouTubeの有名なWildwood Guitarsさんの動画からNeck Dimensionsというものを参考にしました。
Neck Dimensionsの平均値
58年リシュー 1st : .910 / 12th : .1010
59年リシュー 1st : .900 / 12th : .1000
60年リシュー 1st : .800 / 12th : .920
面白い事に丸太と評される58年と59年の差がほとんど無いですね。
まあ、これはあくまで部分的な数値なのでネック全体だとまた違いが出てくると思います。
特に12thの値は59年だと大体.1000なのに対し58年は.1030なんてものあったしね。
※ちなみにTAK DCは1st : .850 / 12th : .950とちょうど59年と60年の真ん中の数値。
ここで肝心のBlackburstの登場!
Blackburst 1st : .900 / 12th : .990
動画では4つUPされてますが、数値上では元の59年と変わらない結果でした。
結論としては、数値上でも実際は59年のネックと変わらなくてホッとしてます( ´Д`)=3
せっかくのCollector's Choiceという企画。しかも価格も価格なので、Gibsonにはこういった事はもっとキチンとして欲しいものです。
毎日のようにBlackburstを弾いてますが、近頃ちょっとフロントが甘くなり過ぎたかな?と感じるようになったので、フロントだけコンデンサーを変えてみることにしました。
手持ちだとTAK FirebirdやBlackburstにデフォで付いてたNOSのBumblebeeを始め、ヴィンテージのBumblebee、Philcoなど8種類ほどありますが、どれも今回のには合いそうにありません。
どうせなら、もうひとつのお気に入りであるTiger系から選ぼうと思いつき、中でも高音域が特徴のDwarf Tigerに決めました(o゚▽゚)o
TINY CHIFE .01 600VからDwarf Tiger .01 400Vに変更。
(´ε`;)ウーン…こうやって画像で撮るとGibsonの半田付けの適当さがよくわかります。
まぁ、でもGibsonの音はある意味こういったルーズさが生んでる気もしてるんで、このまま放置してます(^◇^;)
肝心の音ですが、狙った通り甘過ぎず高音が適度に残った音に変貌を遂げました。
TONEを目一杯絞っても篭もりすぎないので、色々扱い安そうです( ´艸`)
枯れ具合は両者ともドッコイドッコイですね。
今回思い描いたのは松本さんのアルバム『華』に収録されている【御堂筋BLUE】の57年のLes Paulサウンドでしたが、良い感じに近づけました。
59年のリシュー(しかもCC)で狙うものでもないような気もするけど、これもひとつのヴィンテージサウンドということで(^0^;)
弾く度にニヤニヤが止まりませんw
ちょっと気になる事があったので書いてみます。
これが先日嫁いできたBlackburst Pilot Run #1です。
シリアル・ナンバーはPilot Runの為、Historic Serialがふられています。
因みにナンバーは“942413”
これは最初の1桁目【9】がリシューの元になっているモデルの製造年で、これは59年のリシューを意味しています。
2桁目【4】は実際の製造年で、これは2014年に製作されたギターという意味。
そして、3~6桁目【2413】は通し番号になっており、2413本目に製作されたという事になります。
という事はこのギターは’59年リシューの2014年に製造された2413本目という事ですね。
で、気になった事というのは次の画像を見て下さい。
左のはCC #34のナンバーは“024”。付属の塗装前のHistoricのシリアル・ナンバーは“941590”。
右のはCC #34のナンバーは“100”(因みに#34は100本限定)のもの。付属の塗装前のHistoricのシリアル・ナンバーは“942009”。
シリアル・ナンバーだけ見ると“024”は2014年の1590本目、“100”は2014年の2009本目のギターを用いて作られたという事になります。
で、小生の所有しているギターは2413本目・・・( ゚д゚)ポカーン
更に検索するとこんなのも発見しました。
CC #34のナンバーは"077"、付属の塗装前は"942506"で2506本目。
Pilot Runは量産を本格的にスタートする前に、量産化された試作を生産する意味。
ということは、わざわざPilot Runを作る前にCC #34用に100+α本分確保していたって事になります。
普通想像する製作の流れは、
Pilot Run用のHistoric作製、Pilot Run製作
↓
仕様OK
↓
CC用のHistoric作製、CC製作
だと思ってたけど、実際の流れは……
製作されたHistoricの中からCC用に確保
↓
Pilot Run用をその中からランダムに選び製作
↓
仕様OK
↓
確保済みを使用してCC作製
って感じでしょうか。
これだと、試作したのはオーバー塗装とエイジド加工具合だけって事かな?
それにしても、なんか逆に面倒くさい作り方してるなぁ(^_^;)
途中でギターの仕様変更とかあった時を考えてないのかな?なんて思ってみたり……
小生のギター自体満足しているので、別にどういう順番で製作してるかなんて別に問題じゃないんだけど、ちょっと気になったんで想像してみました(^^ゞ